脳卒中の症状といびき | 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血のサイン

脳卒中の症状といびき | 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血のサイン

脳卒中の症状といびき | 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血のサイン

日本人の死亡理由のトップ3として知られる三大疾病の一つに、「脳卒中(脳血管障害)」があります。脳卒中は発見が遅れると意識障害を起こすことがあり、その際の代表的な症状の一つとして「いびき」があげられます。また反対に、いびきが脳梗塞のリスクを高める場合もあります

今回は、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の症状といびきとの関係についてまとめます。

脳卒中といびきの関係

脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血等の「脳の血管障害の総称」のことをいいます。これらの病気には様々な症状がありますが、代表的なのは下記のようなものです。

  • 頭痛・めまい
  • 身体の麻痺(ものを落とす、半身が上手く動かない、よろける 等)
  • 片目が見えない
  • 聞いた言葉が理解できない
  • ろれつが回らない・意味不明なことを言う
  • 意識障害・大きないびき

前兆としては、頭痛やめまい、吐き気、半身の麻痺等が多くみられますが、症状が深刻な場合には、意識障害と併せて大きないびきをかくことが知られています。これは、脳梗塞や脳出血による神経の圧迫によって脳から身体への指令がうまく出せなくなり、喉周りの筋肉が弛緩して舌が落ち込むことで、気道が圧迫されるためです。

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)といびきの関係

それまでいびきをかかなかった人が、突然大きないびきをかいているような場合は、脳卒中のサインかもしれません。

脳卒中は脳血管の障害なので、揺り動かしたり急に立ち上がらせることはかえって事態の悪化を招きます。無理に起こそうとせず、まずは救急車を呼んで病院に連れて行くのが第一です。

脳梗塞といびき

脳梗塞とは、脳の血管が何らかの原因で狭まって血液供給が滞り、脳細胞が壊死していく病気です。発見が遅れると命に関わるケースも多く、そうでない場合でも、麻痺や言語障害などの後遺症が残ることがあります。

上述したように、脳梗塞には前兆やサインとして「いびき」があります。

  • 普段いびきをかかないのに大きないびきをかいている
  • 大きないびきをかいたり、いびきが突然止まったりしている
  • 息を吐いている時だけでなく吸っているときにもいびき音がする(往復いびき)

このようなケースで、何度呼びかけても反応がない場合には、脳梗塞のサインの可能性があります。無理に体を動かさず、救急車を呼ぶようにしましょう。

脳梗塞の症状といびき

いびきが脳梗塞の原因となるケースも

反対に、いびきが原因で脳梗塞を誘発するケースもあります

そもそも、「いびき」は睡眠時に気道が狭まることで、口蓋垂(のどちんこ)やその周辺の粘膜が振動して発生します。したがって、大きないびきをかいているということは、それだけ気道が狭くなっており、寝ている時に酸素の量が不足した状態を引き起こしやすいということです。

こうした状態が続くと脳の酸素不足により、脳梗塞のリスクが上昇します。「たかがいびき」と軽く見てしまいがちですが、こうした病気の他にも、睡眠時無呼吸症候群などが関係している場合もあるため、大きないびきが続く場合には注意して観察する必要があります。

市販のいびき対策グッズを使用してみるのも方法です。

脳出血といびき

脳出血を起こした場合も、大きないびきをかく場合があります。脳出血とは、脳の血管のどこかが出血を起こしている状態です。脳梗塞とは異なる原因ですが、症状としては似ており、出血によって脳神経が圧迫されることで、感覚障害、頭痛や吐き気、意識障害などが現れます。

脳出血の症状といびき

いびき」はそのサインの一つです。「激しい頭痛を訴える」「突然意識を失う」「大きないびきをかく」といった場合には、安静な状態を維持して至急救急車を呼び、病院で適切な治療を受けるようにします。

くも膜下出血といびき

くも膜下出血とは、脳を覆う三層の膜(一層目から順に硬膜、くも膜、軟膜)のうち、二層目のくも膜と三層目の軟膜の間に出血を起こしている状態です。くも膜の下に出血を起こすので「くも膜下出血」と呼ばれています。

働き盛りの人に多く、死亡率の高い病気です。特徴は、急に激しい頭痛が起こり、それが続くことです。出血量が多い場合には意識障害が起き、脳出血同様に大きないびきをかくことがあります。

大きないびきには要注意

今回は、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の症状といびきとの関係についてご紹介しました。

「いびきをかいているから」というだけでこれらの病気を判断するのは困難ですが、明らかに異常な往復いびきをかいている場合や、呼びかけに全く反応がない場合などは特に注意が必要です。

また、普段のいびき自体も身体に良いものではなく、睡眠時無呼吸症候群等が原因の場合には、その他の生活習慣病のリスクを高めることも知られています。睡眠時に大きないびきをかく場合には、注意して観察し、必要に応じて医師に相談するようにしましょう。