いびきのメカニズム | いびきをかく仕組みと主な原因・病気

いびきのメカニズム | いびきをかく仕組みと主な原因・病気

いびきのメカニズム | いびきをかく仕組みと主な原因・病気

寝ている時に大音量で鳴り響く「いびき」。改善を考える上では、その発生するメカニズムや原因について知っておくことが大切です。

今回は、いびきをかく仕組みと主な原因・関連する病気についてまとめます。

いびきをかく仕組み

いびきをかくメカニズムを簡単にいうと、睡眠中に狭くなった気道を空気が通る際に、喉が振動して音を発する現象です。鼻の障害と誤解する人も多いですが、いびきの音を発している場所は「口蓋垂(こうがいすい)」、つまり「のどちんこ」とその周囲の粘膜組織になります。したがって、いびきは鼻ではなく喉の障害なのです。

睡眠時は喉周辺の筋肉が弛緩したり、舌が落ち込んだりしやすくなるため、上気道が狭くなります。気道が狭くなると、呼吸時に空気が通過する際に圧がかかり、喉の粘膜の震えによる音が大きくなります。

いびきの主な原因

大きないびきをかく主な原因としては、下記のようなものがあげられます。

いびきをかく仕組みと主な原因・病気

口呼吸

特に多くみられるのが、「口呼吸」です。文字通り、鼻ではなく口で呼吸をする癖がついてしまっている状態で、いびきの原因になるだけでなく、ドライマウスにもなりやすいため注意が必要です。ドライマウスになると口臭が強くなったり、味覚障害、激しい喉の渇き、歯周病や虫歯になりやすくなります。

鼻の病気

アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、花粉症などの鼻の病気もいびきの原因となります。鼻腔や副鼻腔内に炎症が起こると、炎症部が腫脹し空気の通り道が狭窄するため口呼吸になりやすく、いびきも大きくなります。

肥満

喉周辺に脂肪が蓄積されている場合も、睡眠時の気道の狭窄を招くため、いびきが大きくなる原因となります。

疲れ・ストレス

疲れやストレスは自律神経を乱す原因となります。自律神経は自発呼吸をコントロールしているため、乱れを起こすと誤った指令が出され、口呼吸になりやすくなります。

また、疲労が蓄積している場合、回復を促す代謝活動を活発にするため、筋肉を弛緩させて口呼吸をする指令が出され、結果としていびきが大きくなります。

脳の病気

脳梗塞、脳出血、アルツハイマーなど、脳に器質的な異変(画像診断等で確認できるような病変)があると、首の筋肉が弛緩しやすくなり、垂れ下がった脂肪や筋肉の重みで気道が狭窄します。また、口が半開きとなり、口呼吸になりやすくなるので、大きないびきをかきやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群

いびきに関する疾患で特に注意しなければならない病気が「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。文字通り、睡眠中に無呼吸の時間が長くなる病気で、前兆として大きないびきをかくケースが多くみられます。

いびきの原因となる睡眠時無呼吸症候群のメカニズム

睡眠時の無呼吸状態が長くなると、脳は酸素不足を解消しようとするため、本来、睡眠時は沈静化している交感神経を活性化します。そのため、寝ている間も脳は覚醒していて、慢性的な睡眠不足(不眠)状態となり、日中に強い眠気や疲労感に襲われます。

特に、仕事で危険な作業する機会のある人や、車を運転する人は、重大な事故につながる恐れもあるため注意が必要です。睡眠時無呼吸症候群の症状に心当たりがある場合は、早めに耳鼻咽喉科や呼吸器科を受診するようにしましょう。

病的ないびきは早期の治療を

今回は、いびきのメカニズムと、いびきをかく主な原因・病気についてご紹介しました。

いびきには、仕事や運動の疲労やストレス、飲酒等の一時的な要因によって起こる「心配のないいびき」と、睡眠時無呼吸症候群などの原因による「病的ないびき」があります。

後者は適切な治療を行う必要があるため、いびきの仕組みを理解し、早期発見・治療に取り組むよう心がけましょう。