子供のいびきは要注意 | 幼児の睡眠時無呼吸症候群の原因と治療

子供のいびきは要注意 | 幼児の睡眠時無呼吸症候群の原因と治療

子供のいびきは要注意 | 幼児の睡眠時無呼吸症候群の原因と治療

通常、子供が大きないびきをかくことはあまりありません。しかし、睡眠時無呼吸症候群などの病気によっていびきをかいてしまう子供も一定数いることが分かっています。

今回は、子供のいびき・睡眠時無呼吸症候群の原因と治療についてまとめます。

子供・幼児のいびきには要注意

いびきというと「大人がかくもの」というイメージがありますが、子供でも肥満やアレルギー性鼻炎、睡眠時無呼吸症候群などが原因でいびきをかくことがあります。

子供の場合、いびきや睡眠時の無呼吸等によって睡眠の質が落ちると、成長ホルモンの分泌が阻害され、発育にも悪影響を与える場合があります。その影響は、身体の発育の他、認知機能の発達の問題や集中力の欠如など様々です。

そのため、子供や幼児のいびきは、大人以上に警戒しなければならないものといえます。

睡眠時無呼吸症候群の症状

大きないびきの原因となる睡眠時無呼吸症候群ですが、その典型的な症状には以下のようなものがあります。

  • 寝起きが悪い
  • 日中元気がない
  • 集中力・注意力が散漫
  • 高頻度または長時間の昼寝
  • 胸郭変形(呼吸に伴い、胸部が陥没する現象)
  • いびき
  • 睡眠時の無呼吸状態

このような症状がみられる場合は幼児でも「睡眠時無呼吸症候群」のサインと捉え、できるだけ早い段階で医師に相談するようにしましょう。

睡眠時無呼吸症候群・いびきの原因

そもそもいびきとは、呼吸時に気道が狭くなることによって、口蓋垂(のどちんこ)やその周辺の粘膜が振動し、音を出す現象です。

気道の狭窄・無呼吸の原因としては、下記のようなものがあげられます。

子供・幼児の睡眠時無呼吸症候群・いびきの原因

扁桃腺肥大

3~6歳程の子供に多くみられるのが、扁桃腺肥大によるいびきです。名前の通り扁桃腺が大きく腫れている状態で、気道を狭めていびきをかく原因となります。

鼻の疾患

アレルギー性鼻炎や花粉症、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻茸(鼻ポリープ)などによる鼻づまりも、いびきや無呼吸の原因となります。

アデノイド肥大

アデノイドとは、鼻と喉の間にあるリンパ組織です。扁桃腺肥大同様、アデノイドが肥大すると気道が狭まり、いびき・無呼吸につながります。アデノイド肥大も、3~6歳の子供に多くみられる症状です。

喉頭軟化症(こうとうなんかしょう)

乳幼児の呼吸障害の多くを占めます。未成熟で柔らかい咽頭が吸気時に引き込まれる症状で、気道を狭めます。

肥満

肥満がみられる場合、喉周りの脂肪が睡眠時に喉を圧迫し、気道が狭くなることがあります。


いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状が現れる原因は様々ですので、その原因に応じた治療を行います。特に、免疫力が未熟な子供の場合、扁桃肥大やアデノイド肥大を起こしやすいので注意が必要です。

幼児の睡眠時無呼吸症候群の治療法

大人の場合、睡眠時無呼吸症候群の治療としてはCPAP等の「保存的治療法」が主流です。しかし、子供に多い扁桃腺肥大やアデノイド肥大によるいびきは、「手術治療」が第一選択肢とされ、顕著な改善がみられることが多いようです。

手術は全身麻酔で行われ、1週間ほどの入院期間が必要です。アデノイドや扁桃は3〜6歳の頃に異常発達することが多いので、この頃に発症するケースが多いといわれています。

手術を行うことが難しい子供の場合には、薬物療法やCPAP等の治療法がとられることもあります。

まとめ

今回は、子供のいびきの原因と、その原因となる睡眠時無呼吸症候群の治療についてご紹介しました。

いびきをかく子供の数は意外と多く、睡眠障害による成育への悪影響もあるため、特に注意が必要です。睡眠時の病的ないびきや、無呼吸の症状が見られる場合には、早期に医師に相談するようにしましょう。