鼻づまりによるいびきの原因と対策 | 鼻腔を広げる方法
いびきをかく原因には様々なものがありますが、「鼻づまり」も大きな理由の一つです。鼻づまりによって口呼吸を行うようになると、いびきの他、様々な健康上の悪影響が現れることがあります。
今回は、鼻づまりによるいびきの原因と、鼻腔を広げる方法についてまとめます。
鼻づまりといびきの関係
いびきは鼻ではなく喉の障害です。しかし、アレルギー性鼻炎等によって「鼻づまり」を起こしている場合、鼻呼吸が困難になるため口呼吸になります。
口呼吸になると軟口蓋が下がったり、舌が落ち込むことによって気道が狭くなり、口蓋垂(のどちんこ)や周辺の粘膜を大きく強く震わせるようになるため、いびきの音が大きくなります。
鼻づまりの原因
鼻づまりの原因には、一時的で問題のない「生理的なもの」と、治療が必要な「病的なもの」とがあります。
生理的な鼻づまりの原因
- 空気中の埃等の侵入による鼻水の増加
- 急激な温度変化
- ネーザルサイクル(数時間ごとに左右交互に鼻閉が起こる生理現象)
病的な鼻づまりの原因
- 慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
- アレルギー性鼻炎
- 花粉症
- 風邪やインフルエンザなどの感染症
- 鼻中隔湾曲症
- 鼻茸(鼻ポリープ)
病的な鼻づまりの場合は積極的な治療が必要です。また、慢性化しやすいため、口呼吸になりいびきが大きくなります。
口呼吸によるいびき以外の悪影響
鼻づまりによって習慣的に口呼吸を行うようになると、いびきの他にも様々な健康への悪影響が現れてきます。
本来、人間は自然と鼻呼吸を行うようになっており、鼻・副鼻腔内の毛や粘膜によって、アレルギー物質やウイルス等の体内への侵入を防いでいます。しかし、口呼吸になるとそうした機能が失われて免疫力が低下する他、口内炎や口臭、歯周病や虫歯のリスクが上がる等、ドライマウスが症状も現れるようになります。
鼻腔を広げる手軽な方法
睡眠時の鼻づまりの対策としては、鼻腔を広げるのが最も効果の高い方法になります。
中でも、最も手軽な方法は、市販の鼻腔拡張用テープを使用することです。このテープの中には板バネが入っていて、鼻の上から貼るだけで鼻腔を広げることができます。ちょっとした鼻づまりならばこれを貼って寝るだけでも十分な対策になります。

鼻腔拡張用テープ以外の方法としては、鼻腔内に入れる拡張用器具を用いる方法もあります。何度も使用できるため経済的ですが、慣れるまでは違和感が大きいのがデメリットです。
![]() |
驚くほど鼻スッキリ O2アップ 東京企画販売 |
こうした鼻腔拡張グッズは、あくまでも簡便的な対策です。生理的な鼻づまりや風邪などの短期間で治癒する感染症の場合は良いですが、慢性的な鼻づまりの場合には、医療機関で適切な治療を受けるようにしましょう。
鼻腔を広げる外科手術
病的な鼻づまりの場合、医師の判断によっては、手術で鼻腔を広げる方法がとられる場合があります。
近年増えているのは、鼻腔粘膜をレーザーで除去する方法です。痛みや出血が少なく、日帰りで行うことができるため人気を集めています。ただし、身体への負担、再発のリスク、費用等の問題もありますので、慎重な検討が必要です。
まとめ
今回は、鼻づまりによるいびきの原因と、鼻腔を広げる方法についてご紹介しました。
鼻づまりはいびきの原因となるだけでなく、口呼吸によって健康への様々な悪影響があるといわれています。慢性的な鼻づまりや、それによるいびきが気になる場合には、早めの対策をとるよう心がけましょう。